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三谷水産高等学校 実習教師・近藤 昇司先生、製造部の皆さん

  • 三谷水産高等学校 実習教師・近藤 昇司先生、製造部の皆さん
  • 海洋科学科、情報通信科、海洋資源科、水産食品科及び専攻科海洋技術科があり、水産に関する専門教科の学習や各種の資格取得を目指している。
    「愛知丸せんべい」は、生徒が一本釣り実習で釣ったカツオをベースに石黒商店とコラボで作ったおせんべい。
    水産高校ならではの特徴を活かしたユニークな取組みとして注目を浴びている。
  • 数々の実習で得た経験を活かしながらスタート。
    三谷水産高校では「愛知丸」という名の総重量299トンのカツオ一本釣り漁船を実習船として持つ。
    この愛知丸を使って海洋科学科の生徒たちが吊り上げてくるカツオを地元で水揚げし、地域で加工するという6次産業(1次×2次×3次)についての取組み第一号となったのがカツオを使った新しいタイプのジュレ状佃煮「愛知丸ごはん」。
    斬新な食感や高校生が開発に携わったことが発売開始より評判を呼び、数多くのメディアに取り上げられただけでなく、食の国際品評会・モンドセレクションでも金賞を受賞するなど注目を浴びている。
  • 愛知丸せんべいは、せんべい生地に魚肉を練り込んだ全国的にも珍しい加工法で、カツオの風味豊かなせんべいだ。同校の水産食品科では、もともと食品に関する様々な実習取組みを行っており、その一環として導入された"せんべい焼き機"の使用法で石黒商店とは接点があったことから、カツオの有効活用としてせんべいを作ることに。
    平成24年5月カツオせんべいの試作第一号ができ、プロジェクトがスタートした。
  • 製造部の活動は基本的に月・水・金。近藤先生の指導のもと、授業で習得した技術をベースに、さまざまな食品を作ることが多く「食べる楽しみ」もあって、その活動はいつも和気あいあいとしている。
    一本釣りで水揚げされたカツオを使うのは「愛知丸ごはん」と同じ。
    最初のせんべいの試食では生臭み、甘みが強く感じられたという。
  • 試食後、生徒達からはカレー、わさび、みかんの皮、うめ、生姜など様々な副材料のアイデアが飛び出し、話し合いの結果うめを入れて再度試作を作ってもらうことに。
    試作・試食と同時に行われたのが、商品名の検討と美術部へのラベルデザインの依頼。
    さらに、販売ルートの確認、カツオの年間必要量、入荷方法、保存方法、処理方法など商品化に向けてクリアしなければならない問題を、地元企業、先生、生徒たちが協力しながら一つ一つ解決していった。
  • 第二弾の試作で出来上がった"梅かつお"と、何も入れないプレーンで再度試食。
    その中でも「梅味っていうほど梅の味がしない」「でも、これ以上足したらかつおの味が消えてしまうかも」と活発な意見が交わされ、最終的にプレーン1種類で進めることとなり、名前も"愛知丸せんべい"に決定。
    美術部にも最初の案をたたき台にして、石黒商店、製造部の要望を伝え第2案を作成依頼し、最終的に当時2年食品科の坂野さんのデザインに決まる。さらに賞味期限、販売価格、納期等が調整され、ついに9月に学校に完成品が納品された。
    この愛知丸せんべいは、刈谷ハイウエイオアシスで販売をはじめ、地元の道の駅やキヨスクなどでも販売され、スーパーなどにも販路が拡大している。

    平成27年3月、この愛知丸せんべいの試食に関わった最後のメンバーが卒業、うち何人かは"食"に関わる進路へと進むという。
    「スーパーで愛知丸せんべいを見かけると、とても誇らしい気持ちになります」という感想が物語るように、"通常の学校の勉強ではできない"貴重な経験をした生徒たち。「一つのことがカタチになるまでには時間がかかるものだ、ということを身を持って経験することができ、これから社会に出るための良い勉強をさせていただきました。」
  • 愛知丸チラシ